【コラム】生きるって、スゴイ!:第6回

皆さんは、「冬に気分がふさぐ」ということはありませんか?
寒さに加えてお天気の悪い日などは、なんだかとっても暗くなりがち。そんな冬の厳しい日をしのぐ甘美な響き、それは「温泉」。
私たち日本人は総じて「温泉」が大好きです。
そもそも「温泉」や「入浴」の歴とは?
初めて温泉が日本の文献資料に登場するのは、『古事記』、『日本書紀』などの編纂が行われた奈良時代のこと。有馬温泉(兵庫県)は大和朝廷統一(4世紀)の頃に発見された日本最古の温泉として知られています。病気や怪我を癒す不思議な水として崇められてた「温泉」は、まさに「薬を使わない自然療法」。
一方、「お風呂」の歴史も古く6世紀にさかのぼり、仏教とともに中国から伝わってきたといわれています。また、入浴は七病を除き七福を得るという教えもあり、寺院へ参詣する客を入浴させたとのお話も。
「体を洗う」だけではなく、「健康」や「福を得る」というご利益もある「温泉・入浴」。
昨今は都心でも、大浴場、露天風呂、サウナ、岩盤浴など、さまざまな設備に加えてマッサージも受けられる、オシャレな温泉ランドが多数できました。
思い立ったら手ぶらで行ける身近な温泉空間は、気分転換に持ってこいの「癒しの場」だと思います。
暖かいお湯に浸かる効果は、身体だけでなく「心」にも効果的。わざわざ外出しなくても、自宅でだって、十分「お風呂効果」は味わえます。
お気に入りの入浴剤やバスオイルを使えば、気分も一転。普段の照明をキャンドルに変えれば、なお一層落ち着きます。
気分がふさいでいる時、ぜひ一度、お試しください。
文:いしだえりこ イラスト:yam