薬を使わない精神科医/みやじっちのメンタルセラピー
薬を使わない精神科医/みやじっちのメンタルセラピー

2011年

12月

13日

みやじっち、お芝居にデビュー? 終末医療テーマに劇場は笑いでいっぱい

宮島先生「人はどのように人生の最期を迎えるのが幸せなのか」トークショーに登場

「死に顔ピース」 作・演出:古城十忍

2011年11月17日(木)~23日(水)

ザ・ポケット(東京都中野区)

 

日曜日の講演の後「岡原仁志先生、古城十忍氏、宮島賢也先生のトークショー」がありました。その時の一部を紹介します。

古城:今日は、岡原先生ともうひと方のゲストを紹介します。薬を使わない精神科医の宮島賢也先生です。

 

宮島:こんにちは。精神科医をやっています宮島賢也です。

 

古城:岡原先生は昨日も朝トークに出て頂きましたが、今日もご覧になっていかがでしたか。

 

岡原:昨日は全体の流れを観させて頂いて、今日は役者さんたちの一人ひとりの表情を観させて頂きました。とても良かったです。今回のチラシにも書きましたが、この患者さんが亡くなられた後にご家族に方に取材させていただき、写真も選んで頂きました。

 

古城:そもそも、フジテレビのスーパーニュースだったと思いますが、その特集で奥原先生のことを知りまして、がん患者の方が亡くなられてとお芝居もほぼ同じ設定です。がん患者の方は40代の女性で看護師をされていて、みとったご家族もご両親と娘さん二人。ご両親、娘さんがお猿さんのかぶり物をして、亡くなられたお母さんの死化粧をしてあげている隣で高校生の娘さんがピースサインを(笑)。そのニュースのシーンを観てびっくりしたんですね。こんな死にかたもあるのかと。

 

岡原:テレビの映像でもいろんなものが伝わったんですけど……。今回は、私が往診に行っている間以外の時のご家族の気持ちはどうだったのかなー、患者さんのご家族の心の移り変わりも、ぜひ表現していただけたらとお願いしました。

 

古城:宮島先生にも、お芝居を観て頂きましたがいかがでしたか。

 

宮島:大学病院でのカンファレンスの場面で、先輩や教授に言われることに対応できなくて……クシュンとして、心がチクチクして……。昔を思い出しながらまた心がチクチクして。

 

古城:それがいちばん印象に残ったんですか。

(会場 笑い)

 

宮島:前半はそれでチクチクして(笑)、後半、往診に行かれている場面では笑って観ていましたけど、余命3日て言われてましたけ?

 

古城:ええ、3日て言ってましたが、あれは患者さんの空想で、本人の気持ちというか。えっ! 宮島先生、あれ、空想て解りませんでした。

(会場 笑い)

 

古城:宮島先生のところにいらっしゃるがん患者のかたは、どういった過程で来院されるのですか。

 

宮島:ぼくはたまたま精神科医ですけど、クリニックには自律免疫療法をやっている医師もおりますので……。もともと提唱されている先生は安保徹、福田稔先生で、まさに医療界では異端児かもしれませんね。その先生方の考え方はもともと病気の原因にストレスがあると言われていいます。安保先生や福田先生の自律神経免疫療法の本を読まれて、病院の三大医療以外で治療できないかと来院される方がいます。ぼくはそこでメンタルセラピーというかたちで提唱しています。

 

古城:とういうことは手術や抗がん剤や放射線治療などの三大医療以外ではなく、精神的な面で治してほしいと患者さんはいらっしゃるのですか……。

 

宮島:最近は増えてきていますね。

 

岡原:宮島先生のおっしゃっているような方は増えてきていると思います。患者さんに寄り添うていうのもありかなのかなと思いますね。

 

宮島:そうですね。がんと闘うというという考え方はすごく苦しい状況になりますしね。がんも低体温、低酸素の体の環境に応じて生き延びようとする体の細胞の一部の生産反応ですから……。

 

岡原:余命3日ていってましたが、あれは空想ていうより臨床ではけっこうありえる。お家に帰ってそういういろいろなストレスがとれてご家族といっしょにいたり、自分らしく過ごすことで長く生きられるてことはたくさんありますので。在宅の医療というのいは、宮島さんのやられている要素がたくさん入っていると思いますね。私は3日は空想でなくて有りだなて。

 

古城:終末医療に直接関われることはありますか。

 

宮島:死への恐怖を持っている方は、医者に受診してもらっている中で、心配や恐怖、或は友人、家族に対する怒りや恨みとか、先に亡くなられた遺族への悲しみとか、いろいろあります。そこをお手伝いをしています。

つらいところに目を向けるのではなく、楽しいとか嬉しいと自分に足りているところに目を向けてとか……。

 

古城:ぼくも両親ともがんで亡くなっているので、ぜったい自分もがんで死ぬんだろうな……、やっぱり怖いなーと思っていて、こんな風に楽しく最後のときを迎えられるようにできるのか、そういう風に持っていけるのかそれが難しいなと……。終末医療についてこうあるべきとかありますか。

 

宮島:終末医療て、ことばがちょっと良くないかなと……。人間はイメージを受けやすいから、親族にがんがいるので自分もがんになりやすいんだと思ったり、不安や恐怖を現実化しやすくて影響を受けやすい。「2人に1人はがんですよ。あなたの隣の人ががんでないならあなたががんです」て、セリフがありましたよね。

今日のお芝居を観ていて、がんになってから笑顔になる、がんになる前から笑顔でいようと……。がんに対するイメージを変えたいなと。

 

岡原:人間の生ていうか、人間て、すでにユーモアですよね。人間だけですよ。がんのお芝居を作って楽しんだり、いろいろな想いを寄せたり、笑顔を作ったり、スポーツをしたりと。医療てなんでもあり。いろいろありの医療ですよ。

私はよく患者さんにこんな話をします。この世に生きて、最後は肉体という着物を脱いで、そして自分の心は家族や友人の心に花として残る。そして自分の魂はここで終わりではない。また次に残ります。もしやり残したことがあれば、また次の魂のときにやればできますし、しがみついているのでもない。せっかく人間に生まれたわけですから、ユーモアを大切にしたいなと思います。

 

宮島:スティーブン・ジョブズもがんで亡くなりましたが、今日が最後の日だったら……、がんであっても、なかろうと、悔いのない日を送りましょう。

 

岡原:このお芝居、とてもよかったです。日本中、世界中の人に観て頂いて、自分の生を考えるきっかけにしていただきたいと思います。

 

関連コラム:人はどのように人生の最期を迎えるのが幸せなのか「死に顔ピース」

「死に顔ピース」劇団ワンツーワークス

主宰:古城十忍(こじょう・としのぶ/劇作家・演出家)

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古城十忍(こじょう としのぶ)

宮崎県小林市生まれ。熊本大学法文学部卒業。

熊本日日新聞政治経済部記者を経て、1986年、劇団一跡二跳を結成。2008年7月同劇団を解散。2009年、劇団ワンツーワークスを結成。2005年文化庁新進芸術家派遣にてロンドン及びスコットランドに200日間留学。社団法人日本劇団協議常務理事。新国立劇場演劇研修所講師。(株)オフィスワン・ツー/劇団ワンツーワークス

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岡原仁志(おはら ひとし)

宮崎県延岡市生まれ。専門は消化器・一般外科。順天堂大学医学部卒業後、同大付病院に勤務。現在「おげんきクリニック」院長

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